新築マイホームの購入を検討している段階で、候補となるのが建売住宅と注文住宅です。
「新築一戸建てを買うなら、建売住宅と注文住宅ならどっちがいいんだろう?」と悩んではいませんか?
そもそも、建売と注文でどのような違いがあるのか分からないまま、
- 予算内で抑えられるように価格が安い方を選びたい
- 購入費用と性能面のバランスでお得な方を選びたい
このようにザックリと思い描いているだけでは、あなたが本当に選択すべきマイホームが『建売住宅』と『注文住宅』のどっちなのか分からずじまいです。
建売住宅と注文住宅には、それぞれ利点となるメリットや欠点となるデメリットがありますので、その特徴の違いを細かく比較してみると、あなたに合う家がどちらのタイプなのかだんだんと明確になっていきます。
そこで今回は、建売住宅と注文住宅の違いついてや気になる価格差についてお伝えしていきたいと思います。
家としての寿命が長い(長持ちする)のはどっちなのかや、デザイン・間取りなどを含めた14個の項目で建売住宅と注文住宅の強みの違いを徹底比較していきます。
「どっちがいいの?」という悩みもこの記事を読むと解決できますので、あなたにはどちらの住宅に向いているのかの判断基準にしてみて下さいね!
建売住宅と注文住宅ってどう違うの?
今あなたが、「建売住宅と注文住宅の違いってどんなところ?」と聞かれて思い浮かぶ”違い”と言えば何でしょうか?
- 建売住宅はすでに家が建っている
- 注文住宅は自分の好きな家が建てられる
とっさに考えると、このような違いしか思いつかなかったりしますよね。
実は、建売住宅と注文住宅にはどちらにもそれぞれが持つ長所があり、新築一戸建てをどのように購入したいのかによって家の選び方が大きく変わります。
建売住宅と注文住宅の違い
では、建売住宅と注文住宅の違いと特長について見てみましょう。
建売住宅の特長
建売住宅の前提条件として、『家がすでに完成している(完成予定の)土地付きの新築一戸建て物件』ということがありますので、実際に実物を見て購入するかどうかを決めることが出来ます。
建売住宅は、大手の不動産会社の主導によって、1社あるいは複数のハウスメーカーが1つのまとまった区画内に数棟~100棟の規模で分譲販売していることが多く、分譲住宅とも呼ばれたりしています。
特に大規模の新興住宅分譲地は街づくりから統一され、美しい景観の街並みが形成されます。
また建売住宅は一度に多くの物件の施工がされることが多く、
- 資材
- 人件費
- 施工時期
これら3つをまとめられるので価格をグっと安く抑えられ、販売価格の相場は割安となります。
ただし、建売住宅は決められた仕様規格・間取り・設備となっているので、自由度が低く「住む人に合わせた家づくり」ではなく、「家に人の生活を合わせる」ということになります。
注文住宅の特長
注文住宅の最大の特長と言えば、やはり自分の好みにプランニングした家を実現しやすい『家づくりの自由度の高さ』が言えると思います。
依頼先としては、ハウスメーカー・工務店・建築設計事務所などの施工会社になります。
完全に自由な設計が可能なわけではありませんが、建築基準法や各住宅会社の規格内にてある程度の自由設計(建材・間取り・設備・内外装)を叶えることが出来ます。
建築費用のコスト面でも、予算の範囲内でグレードを上げたり下げたりと、比較的融通が利かせやすいのがポイントです。
建売住宅と注文住宅の価格差は?どっちが安い?
新築一戸建てを購入する時に、大きな問題となるのが『価格』です。
- 建売と注文、どっちが安い?
- お得に購入できるのは?
なんて気になるもの。
そこで、建売住宅と注文住宅ならどちらを選んだ方が予算・費用を安く抑えることが出来るのか、その価格差について見てみましょう。
建売住宅と注文住宅のそれぞれの値段と費用相場
建売住宅 | 注文住宅 (土地付き) | 注文住宅 (土地なし) | |
---|---|---|---|
総額購入費用(万円) | 3,337.8 | 3,954.8 | 3,319.8 |
延べ床面積(㎡) | 101.7 | 113.3 | 129.3 |
土地面積(㎡) | 139.4 | 218.1 | 305.0 |
参考資料:住宅金融支援機構2016年度版【建売住宅・土地付注文住宅・注文住宅の各データを基に計算】
フラット35などの住宅ローンの貸付も行っている住宅金融支援機構のデータを基に、
- 建売住宅
- 土地付き注文住宅(土地も併せて購入)
- 土地なし注文住宅の(土地はすでに所有)
のそれぞれの購入にかかった総額費用や延べ床面積、土地面積を上記の表にまとめてみました。
購入資金の費用相場の価格差は?建売住宅の方が注文住宅よりも617万円安い!
先ほどの比較表では、土地付きと土地なしの注文住宅のデータをどちらも記載していますが、土地と一緒に家を購入することになる建売住宅と価格差を比較する為には、土地付き注文住宅のデータと比べることになります。
では、ここで建売住宅の価格相場と注文住宅の価格相場を比べてみましょう。
建売住宅 | 3,337.8万円 |
---|---|
注文住宅(土地付き) | 3,954.8万円 |
価格差 (総額購入費) | 617万円 |
こちらの価格相場の比較表を確認してもらうと、建売住宅の方が購入費用として『617万円』も安い予算でマイホームを手に入れられていることが分かります。
ただし、これはあくまで購入費用相場としての価格差。
購入予算は各家庭によって異なりますし、これではどちらで家を購入した方がより安くお得に新築を建てることができるのか、想像が付きづらいですよね。
実際に先ほどのデータを見比べてみると、建売住宅を買う家庭よりも注文住宅で家を建てる家庭の方が、大きい家(広い土地)・多い予算で家づくりをしているので、単純に比較は出来ません。
そこで、同じ規模の大きさの家を建てた場合の『本体価格(建築費用)』で価格差を比べてみたいと思います。
本体価格を坪単価で比較してみよう!
なぜ家の本体価格で比較するのかというと、先ほどの住宅金融支援機構のデータでは建売・注文の相場となる情報を得ることができましたが、土地の広さや家の大きさに差がありました。
そこで、家の建築費用の坪単価を比べることで、建売住宅と注文住宅の価格差がハッキリと分かるようになります。
坪単価相場の価格差は?建売住宅の方が注文住宅よりも約7万円安い!
建売住宅 本体価格の坪単価※1 | 70.67万円 |
---|---|
注文住宅(土地付き) 本体価格の坪単価※1 | 77.71万円 |
価格差(本体価格の坪単価) | 7.04万円 |
上記の比較表は、建売住宅と注文住宅の『建物費用(本体価格)のみの坪単価』の相場になります。
見てもらうと分かるように、建売住宅と注文住宅の価格差おおよそ7万円ほどとなっていて、建売住宅の方が安くなっていますよね。
このように、注文住宅の方が建売住宅よりも、10%も建築費が高いということが分かります。
結論!建売住宅の方が価格・値段は安い!
「建売住宅は注文住宅に比べて安い」と聞くことが多いですが、実際にはどのくらい安く家を建てられるのか気になるところでしたよね。
そこで今回比較してみた結果、
- 購入費用(総費用)の相場
- 家の本体価格(建築費用)の相場
どちらで比較してみても、建売住宅の方が注文住宅よりも少しだけ割安となっていることが分かりました。
さらに建売住宅の場合、価格的にお得になることもあります。
建売住宅は値引き交渉に応じてくれやすい!
実は建売住宅は、提示されている販売価格から値下げしてくれることが多いです。(というよりも必ずしましょう!)
分譲マンションでも同じことが言えますが、すでに販売側の業者が家を建ててしまっているので、早く売れてくれないと所有するにもお金がかかります。
なのでなるべく早く手放したいと考えるため、販売開始からしばらく経過しているような建売住宅は、値引き交渉に応じてくれやすい狙い目の物件と言えます。
- ひとこと口コミ体験談
- 実際に筆者の知人のケースでは、大手ハウスメーカーの建売住宅「5,080万円」が、竣工・販売開始から11カ月ほど売れていない状況だったため、即契約を条件に「780万円」の値引き交渉に成功し、内覧用の家具一式もプレゼントしてもらえたそうです。
建売住宅の値引きタイミングや交渉のコツについては下記の記事で詳しく解説していますので、建売住宅を検討するのであれば是非参考にして下さい。
「建売住宅vs注文住宅」それぞれの違いを徹底比較!
まずは建売住宅と注文住宅の価格差について見てもらいましたが、実は建築費用の価格差以外にも違いはたくさんあります。
そこで建売と注文、どちらの家を購入するべきなのか、14個の基準で比較してみましょう。
Q.価格・安さで選ぶならどっち?…A.建売住宅 |
Q.予算・入居時期の計画を立てやすいのはどっち?…A.建売住宅 |
Q.土地で選ぶならどっち?…A.注文住宅 |
Q.自由な家づくりが出来るのはどっち?…A.注文住宅 |
Q.家の性能や設備にこだわるならどっち?A.注文住宅 |
Q.内装・外装がオシャレな(こだわれる)のはどっち?…A.注文住宅 |
Q.間取りで選ぶならどっち?…A.注文住宅 |
Q.資産価値が高いのはどっち?A.建売住宅 |
Q.家の品質・安心感で選ぶならどっち?…A.注文住宅 |
Q.家の寿命で選ぶならどっち?…A.注文住宅・建売住宅 |
Q.値引き成功しやすいのはどっち?…A.建売住宅 |
Q.保証・アフターサービスで選ぶならどっち?…A.注文住宅・建売住宅 |
Q.契約の分かりやすさで選ぶならどっち?…A.建売住宅 |
Q.将来リフォームしやすいのはどっち?…A.注文住宅 |
Q.価格・安さで選ぶならどっち?
A.建売住宅
前項でもお伝えした通り、総費用・坪単価などコストについては住宅の特性上、建売住宅の方が安い傾向が高く、注文住宅の方がコストがかかりやすくなっています。これは建売住宅の方がまとめて建てるケースが多いので、建材費や人件費を抑えやすいことが要因です。ただ注文住宅であれば予算に合わせて家づくりができるメリットもあるので、「この部分にはこだわって予算をつけて、こっちの部分は標準規格の安いグレードの仕様にしよう」などの調節も可能です。
Q.予算・入居時期の計画を立てやすいのはどっち?
A.建売住宅
新築一戸建ての購入費用として予算を立てたり、購入時期などのタイミングを計りやすいのは建売住宅となります。というのも販売価格が明確なので予算との比較が容易な上、すでに家が建っている状態なので、購入の意思が固まれば早ければ2ヶ月弱で入居できます。注文住宅はどうしてもメーカー決め、プランニング・建物の工事期間とあるので、時間がかかりやすいと言えます。
Q.土地で選ぶならどっち?
A.注文住宅
マイホームを建てるとなると、数十年~と同じ場所に長期間住むことになります。注文住宅であれば「まずは土地探しから」なので、自分の好きなエリアで家を建てる土地を探すことが出来ます。ですが建売住宅の場合は家とセットで販売されていますので、価格や家が気に入った場合には土地の立地は我慢することもしばしば…。ただ大規模分譲地であれば、都市開発で一度にたくさんの購入者を募るため、立地や環境が良いことが多いので、そういった物件を探しましょう。
Q.自由な家づくりが出来るのはどっち?
A.注文住宅
一生に一度とも言えるマイホーム購入。あなたの家族の希望を詰め込んだ家を建てることができたら、本当に夢のようですよね。それを叶えてくれるのは注文住宅となります。家族の好みやライフスタイルに合わせた自由な設計が可能なので、満足度の高い家づくりができます。
Q.家の性能や設備にこだわるならどっち?
A.注文住宅
家づくりの自由度の高さと重なりますが、家の性能・設備・材質などにこだわりたいのであれば、注文住宅でないと希望を叶えることは出来ません。今では建売住宅でも設備や性能にこだわって建てられていることも多いですが、細かい点までフォローできるのはやはり注文住宅の強みと言えます。
Q.内装・外装がオシャレな(こだわれる)のはどっち?
A.注文住宅
家の性能や設備と同じように、注文住宅であれば好みの内装や外装を選ぶことができます。「洋風・和風・モダン」など細かなテイストの要望を実現できるのも、注文住宅の家づくりならではです。一方で、建売住宅の場合にはすでに家が完成していますので、内装や外装はそのままとなります。ただ内装に関しては簡単な要望には応えてくれる可能性もありますが、基本的には現状のまま引き渡しとなります。
Q.間取りで選ぶならどっち?
A.注文住宅
やはり家づくりの醍醐味とも言える間取り決めが可能なのは、注文住宅だからこそです。キッチンやお風呂などの水回りへの動線、寝室や子供部屋の配置、南側や北側の陽当たりなどの考慮、吹き抜けの有無や和室を設けるのかリビングを広くとるのか等々、建築基準法の範囲内で住宅会社の設計士さんと打ち合わせを重ねて、自分の希望どおりの間取りを実現できるので、満足度はとても高くなります。建売住宅はすでに間取りは決まっているので、自分達の生活スタイルに合いそうかどうかを考えて、物件選びをする必要があります。
Q.資産価値が高いのはどっち?
A.建売住宅
同程度の購入予算となる場合、建売住宅の方が資産価値が高いと言えます。家の本体価格は建売住宅の方が安い傾向にあるので、土地にかかるコストが注文住宅よりも高いことになります。また、建売住宅を販売する分譲地は立地が良い事が多く、特に新興住宅地として人気が上昇し始める時期に購入した建売住宅は、この傾向が顕著に表れます。さらに、国土交通省の発表では家本体の資産価値は10年後には約半額、20年後には住宅の建材の質や設備に関係なく査定評価額ゼロとなるため、20年後の資産価値として見る場合は建売住宅の方に分が高くなります。ただ、10年以内に中古物件として売りに出す場合には、家本体の資産価値も残っていますので、設備が充実しがちな注文住宅の方が資産価値があるとも言えます。
Q.家の品質・安心感で選ぶならどっち?
A.注文住宅
家の品質・安心感なら当然注文住宅と言えます。注文住宅の品質は、自分自身で選んだグレードということもありますし、さらに建築過程を見学することが可能です。施工する現場の大工さんも、施主が見に来ることで手抜き工事は出来ません。建売住宅を建てる時は、工期が短く「いかに多くの家を建てることが出来るか」という姿勢で建てられる為、多少の不備があってもそのまま建てられてしまうこともあります。全ての建売がそうとは限りませんが、安心して住める家を丁寧に建ててくれる傾向が高いのは注文住宅となります。
Q.家の寿命で選ぶならどっち?
A.注文住宅・建売住宅
先ほどの「品質・安心感」と重複しますが、注文住宅の方が丁寧に建てられる傾向が高い為、家の寿命として考えた場合は注文住宅と考えがちですが、注文住宅でも適正な建築がされなければ欠陥住宅・手抜き工事は起こり得ます。現在では建売住宅であっても以前に比べてはるかに長持ちしますし、防水・断熱・基礎などの施工がしっかりされた家であれば、注文住宅・建売住宅どちらであっても寿命の長い長持ちする家となります。
Q.値引きしやすいのはどっち?
A.建売住宅
値引き交渉に応じてくれやすいのは、先ほども少し触れましたが建売住宅となります。その理由としてはすでに家を建ててしまっているので、販売側としては所有しているだけでは利益にならない上、維持費用がかかってしまうからです。その為、住宅会社にとっては値引きに応じてでもなるべく早期に売却したい傾向が高くなっています。
Q.保証・アフターサービスで選ぶならどっち?
A.注文住宅・建売住宅
保証やアフターサービスなどは、注文住宅で建てた家・建売住宅ともに基本構造体となる躯体部分については、最低でも10年の保証責任が義務付けられましたし、今ではどのハウスメーカーでも注文・建売は関係なく20年・30年のアフターフォローサービスを展開しています。注文住宅か建売住宅かということよりも、ハウスメーカーや工務店などの住宅会社による差によるものが大きいと言えるでしょう。
Q.契約の分かりやすさで選ぶならどっち?
A.建売住宅
購入や契約までの流れの分かりやすさや手間がかからない点で選ぶなら、物件を購入するだけとなる建売住宅です。当然、売買契約書を交わしたり住宅ローンの審査・借入などの手続きが必要ですが、土地と建物をまとめた金額で借り入れすることが可能ですが、注文住宅は土地と建物それぞれに契約が必要となり、つなぎ融資が必要になったりその際の利息や借入負担を考えると、建売住宅の方が手間がかかりにくく契約の段取りはスムーズとなります。
Q.将来リフォームしやすいのはどっち?
A.注文住宅
注文住宅であれば、家を購入する時点でのライフスタイルと数十年後のライフスタイルが同じとは限りません。親御さんの面倒を見ることになったり子供が大きくなった後などを考慮して、将来的にリフォームをする前提で間取りを考えることも可能です。ただ、今では建売住宅でも子供部屋を広めに設けて、2部屋に分割可能な家も販売されています。さらに建売住宅でもリフォームがしやすいと言われる木造軸組工法・軽量鉄骨軸組工法などの物件を探すことで、リフォームも可能になります。ですが、建売住宅のほとんどは将来のリフォームでの間取り変更を視野に入れずに設計されている為、リフォームには向かないということを覚えておきましょう。
建売住宅と注文住宅ならどっちがいい?
それぞれの住宅の特長の違いについてお伝えしましたが、「自分に合っているのは注文住宅か?建売住宅か?」と、どちらにしようか悩んでいる方はたくさんいると思います。
そこで次では、「建売住宅と注文住宅って結局どっちがいいの?おすすめは?」という点に焦点を絞って見ていきます。
建売住宅・注文住宅のメリット&デメリットまとめ
まず始めに、建売住宅と注文住宅の違いとなる『メリット・デメリット』についてまとめてみましたので、それぞれの特徴を改めて確認しましょう。
建売住宅のメリット&デメリット
【メリット】
- 探し始めてから購入までが早い
- 家の購入にどのくらいの費用が必要か明確
- 価格が安く手を出しやすい住宅が多い
- 内覧や体験宿泊など実物を見てから購入可能(入居後のイメージが沸きやすい)
- 土地とセットで完成済みの家を購入可能
- 値引き交渉がしやすい
- 注文住宅と比べて資産価値として評価されやすい土地と一緒に購入可能
- 契約、購入までの手続きがスムーズに行える
【デメリット】
- 自分達の思い通りな間取りや設備の家が見つかるとは限らない
- 隣近所の家と同じような外観デザインの場合もある
- 家がすでに建っていることが多いので建築過程のチェックは不可
注文住宅のメリット&デメリット
【注文住宅のメリット】
- 間取り・設備・デザインにいたるまで自由に要望を反映させることが可能
- こだわらない部分はグレードを下げたりと予算に合わせて調整ができる
- 建築現場の見学ができる
- 家の品質や性能に安心感がある
- 家を建てる場所である土地を自由に探せる
- 施工会社を選べる
- 建売住宅に比べて短期的な資産価値は付きやすい
- 将来的なリフォームを視野に入れて家づくりができる
【注文住宅のデメリット】
- 土地と注文住宅を別で契約するため手間がかかりやすい
- 当初の購入予算をオーバーしがち
あなたには建売住宅と注文住宅どちらが向いている?
建売住宅と注文住宅のメリット・デメリットを一覧で確認してもらって、少しはあなたに向いている住宅がイメージ出来たでしょうか?
まだどちらでマイホーム購入を進めていくか決めかねている人は、
- 建売住宅に向いている人
- 注文住宅に向いている人
についてまとめてみましたので、目を通してみて下さい。
建売住宅に向いている人
- 家を建てる土地を持っていない
- 引っ越しの期限が決まっていてすぐに入居したい
- 購入価格が明確で分かりやすい方がいい
- 新築一戸建て購入に関してあまり手間をかけたくない
- 実際に家(外観・内装・設備)を見て購入したい
- 間取りやデザインにこだわりが少なく建売でも気にしない
- マイホーム購入予算を抑えたい
- 近所の人と同時期に入居して人間関係を作り上げていきたい(分譲地)
建売住宅を選ぶ人の傾向として、”新築一戸建て”というものに、そこまで大きな夢を抱いていないケースが多いです。
外観デザインや内装、間取りに関してこだわりがない分、実物を見てみて「この家いい!」とインスピレーションを感じられる家であれば、気に入ってそのまま購入することも。
また、購入タイミングに縛られている場合や、予算の関係で建売住宅を選択することもあります。
注文住宅に向いている人
- 土地を所有している、土地に譲れない条件があり土地探しから始めたい
- 理想のマイホーム作りをじっくり打ち合わせをして進めていきたい
- 外観・内装の雰囲気、素材感、設備にこだわりがあるなど家づくりの前提条件を持っている
- 建築を依頼したい住宅会社(ハウスメーカー・工務店など)がある
- 二世帯住宅や平屋など、バリヤフリー仕様など特殊な家を検討している
- 予算をかけてこだわるところとこだわらない部分を決めている
- 快適性や機能性が高い暮らしやすい家を建てたい
- 中庭や吹き抜けが欲しい
注文住宅を選ぶ人は、新築購入は大きな金額のお買い物となるので、自分の希望通りの家を作って住みたいなど、こだわりを持っている人が多いです。
建売住宅と比較して割高となる注文住宅ですが、施工してもらう住宅会社の探し方を工夫するだけでも費用を抑えることが可能ですし、時間や手間をかけてでも理想の家に住みたいと考えている家庭にとっては注文住宅で家を建てる選択をすると良いでしょう。
建売住宅か注文住宅かまだ迷っているあなたへ!
「建売住宅」「注文住宅」どちらで家を購入するべきかまだ悩んでいませんか?
そんな時は、建売・注文などは考えずに、あなたが住みたいと思える家がどんな家なのかをイメージしてみましょう。
そのイメージの範囲内にマッチする建売住宅を探してみて下さい。
もし条件に合う建売住宅を見つけることが出来たなら、建売住宅のメリット・デメリットを踏まえた上で、購入を検討してみて下さい。
建売住宅の情報は、市場に出回っているものは相場感が高く売れ残りの物件も多いので、こちらのようなサイトでまだ市場に出回る前の未公開物件の建売住宅を探してみましょう。
それでも希望に合う建売住宅を見つけることが出来ない場合には、注文住宅での家づくりを視野に入れていきます。
注文住宅で家づくりを始めるのなら、
- 気になるハウスメーカーや工務店のカタログをとにかく何社も請求する
- 希望予算での「間取りプラン・見積もり・土地探し」の提案を一括サービスで収集する
この2つの手段を利用して、注文住宅での家づくりの下調べを行いましょう。
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まとめ
今回は、「建売住宅と注文住宅ってどっちの方がおすすめ?どっちが安い?」という人のために、気になる価格差や違いについて徹底的に比較してみました。
建売(分譲)と注文によって特長は違いますし、家の購入者のニーズによってどっちを選ぶべきなのかは異なります。
- 建売住宅の強み&弱み
- 注文住宅の強み&弱み
今回の記事でどちらについても知ることが出来たと思いますので、あなたが新築購入に対してどんなことを重視したいのか、どんなことを求めているのかを整理して、どちらで検討するかご家族と相談してみましょう。