「そろそろ子どもも大きくなってきたし、小学校上がるまでには一軒家を購入したいな」
なんて、新築一戸建てを検討している子育てファミリーの方は多いと思います。
でも一戸建ての購入ともなると『一生に一度の大きな買い物』、当然不安も相当大きいものになります。
憧れのマイホーム購入で後悔しない為にも、家を購入する時はどんなことに注意すれば良いのか、しっかり予備知識を蓄えておきましょう。
今回は、新築一戸建ての購入を検討しているあなたに、知っておいてほしい注意点をご紹介していきます。
新築で一戸建てを購入する場合は、しっかりとした準備と計画性が重要です。
まずはこの記事で新築一戸建ての購入で意識しておきたい注意ポイントを確認して、「ここをもっとこうしておけば良かった…」とならないようにしましょう
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予算・タイミングについて考える|マイホーム購入の資金計画
一戸建ての家を新築で購入する場合、始めに行いたいことは、
- 家の購入費用の資金計画を立てる
- 家を購入するタイミングを決める
ことです。
この2つは家を購入する前の大事なステップとなりますので、まずはここから準備を始めましょう。
では、実際にどのように上記2つを進めて行けば良いのか、お伝えしていきます。
新築一戸建て購入のベストタイミングは?
マイホームを購入するタイミングを決めるのは、簡単そうで意外と難しいものでもあります。
- 子供が生まれてから
- 子供が小学校に上がる前に
- 貯金が溜まってから
などなど家庭によって異なりますが、子育て世帯で多いケースは『子供の入園・入学の時期』となっています。
家の購入のタイミングを『貯金が溜まってから』と考えていると、住宅ローンの可能借り入れ期間や金利の方が大きく影響してきますので、買いたいと思った時がベストタイミングです。
長期金利ゼロ%政策によって金利も底まで落ちている今なら、貯蓄が十分でなくても家の購入をしやすい時期と言えます。
世帯の収入と購入費用のバランスを考える
「家の購入費用の予算はいくらぐらいが好ましい?」
「他の家庭はどのくらいの資金で家を購入しているの?」
という方は、家の購入予算の決め方を知ることが大切です。
いきなりですが、今現在どのくらいの世帯収入と貯蓄がありますか?
新築一戸建てともなると、購入資金はかなりの金額となりますし慎重に予算を決めないといけません。
片働きか共働きかによって多少変わりますが、新築マイホーム購入の予算をいくらに設定すれば良いのかを、世帯年収と貯蓄額から決めるようにしましょう。
家の購入時に支払える「現金(自己資金)」を把握する
手元にある資金としては、貯金しているお金があると思います。
全額を新築購入資金にしてしまうと、引っ越し費用はもちろん急な出費に対応できなくなってしまいかねません。
マイホーム購入後も安心して暮らしていく為にも、普段の生活の出費にも対応できるようある程度の蓄えを残した上で、捻出できる金額がいくらになるのかを確認します。
- 新居への引っ越し費用
- 生活予備費
- 将来への貯蓄
これらは新築の家を購入したあとにも必要となるお金なので、必ず確保するように注意しておきましょう。
無理なく返済できる住宅ローンの借入額の上限を把握する
自己資金で不足する金額に関しては、住宅金融支援機構や銀行などの金融機関から借り入れることになります。
家の購入資金の予算を考える上で、無理のない返済プランを立てることができる金額の住宅ローンにとどめるようにしましょう。
住宅ローンで借り入れる金額には、
- 借り入れ可能な金額
- 返済可能な金額
があります。
借り入れ可能な額については、住宅金融支援機構のフラット35のサイトで借入可能額のシミュレーションができるので、まずはそちらでご自身が借りることが出来る金額を確認してみてください。
これで借り入れできる額を知ることができますが、注意してほしいのが
「金融機関が貸してくれる額」=「あなたが無理なく返せる額」ではない
ということです。
ここで身の丈に合わない無理な予算を立ててしまうと、家を購入できたとしてもすぐにローン返済額が払えなくなり、家を売却しなければいけなくなる可能性もあるので注意しましょう。
詳しくは上の記事でお伝えしていますが、具体的には年間の返済額がおおよそ年収(手取り額)の20%~25%に抑えられると好ましいです。
もしあなたが年収420万円の場合、先ほどお伝えした『年収(手取り額)の20%~25%に抑える』ことを考えると、84~105万円(月の返済額に換算すると7~9万円弱)に収まるように考えましょう。
仮に月に8万円の返済なら払えそうだと判断してみると、毎月の返済可能額から逆算して『借り入れる金額』を算出した結果、2,742万円という金額となりました。(金利1.2%で計算)
ここで算出してみた金額と、貯蓄の中から自己資金として捻出できる金額を合計することで、新築一戸建ての購入予算を立てることが可能ですので、一度試してみてください。
建売住宅 or 注文住宅のメリット・デメリットを知っておく
次に、どんな家を購入したいのかを決める際に、すでに建てられている建売物件か、一から自分の希望を反映させて建ててもらう注文住宅のうち、どちらで購入するべきなのでしょう?
建売住宅と注文住宅の違いや選ぶ際のポイントについては、こちらの記事で詳しく解説していますので併せて読んでみて下さい。
建売住宅と注文住宅は何が違う?
一言で『新築一戸建てが欲しい』と言っても、一戸建てには『建売住宅』と『注文住宅』があります。
ここで下記の「建売住宅の特徴」と「注文住宅の特徴」を見てみましょう。
(メ)…メリット (デ)…デメリット
- (メ)探し始めてから購入までが早い
- (メ)家の購入にどのくらいの費用が必要か明確
- (メ)価格が安く手を出しやすい住宅が多い
- (メ)内覧や体験宿泊など実物を見てから購入可能
- (メ)土地と建物を同時に購入できる
- (デ)自分達の思い通りな間取りや設備の家が見つかるとは限らない
- (デ)隣近所の家と同じような外観デザインの場合もある
- (メ)間取り・設備・デザインにいたるまで自由に要望を反映させることが可能
- (メ)こだわらない部分はグレードを下げたりと予算に合わせて調整ができる
- (メ)建築現場の見学ができる
- (メ)施工会社を選べる
- (メ)建売住宅に比べて短期的な資産価値は高くなりやすい
- (デ)土地と注文住宅を別で契約しなければいけない
- (デ)当初の購入予算をオーバーしがち
自分の希望条件と照らし合わせてどちらにするか選択する
建売住宅を購入するか注文住宅を購入するか、どちらを選べばよいのか悩むと思います。
そこで、自分が新築一戸建てに求めている希望や条件と照らし合わせてみて、より希望に近い家を購入できそうかどうかで判断します。
建売住宅であれば、
- 限られた予算内で少しでもグレードの高い家を購入したい
- 価格を少しでも安く抑えたい
- 立地を優先したい
- 内覧で気に入った家があれば建売でも問題ない
- 外観デザインや内装・設備にこだわりがない
など、あまり注文住宅に憧れがなく、良い家があれば購入したいと考えている人にオススメです。
最近では、建物を建てる前の土地だけの状態から販売を開始し、多少の間取りや材質のプラン変更に対応している建売住宅もあります。
一方で注文住宅の場合は、
- 間取りや使いやすさを優先させたい
- 自分好みの色味や素材を使った家を購入したい
- こだわる所とこだわらない所のメリハリを自分で決めたい
- バリアフリー住宅にしたい
など、大きなお買い物である新築一戸建てを、自分が心地よく過ごせる理想の家にしたいと考えている人にオススメです。
注文住宅は、契約からプラン決めまでたくさん決めないといけないことがあるので、時間があまり取れない人や面倒くさがりな人には負担は大きくなります。
それでも夢の新築一戸建てを高い自由度で建てることが可能な注文住宅には、魅力がいっぱいと言えますね。
HM(ハウスメーカー)/工務店選びは慎重に
新築 ハウスメーカー選び
新築一戸建てを購入する際、施工会社であるハウスメーカーや工務店を何となく決めてしまう人も多くいらっしゃいます。
その結果、実際に家に住み始めてから後悔するケースもあるようです…。
マイホーム購入は人生を大きく左右するお買い物、しっかり成功させるためにも施工会社選びは慎重に行うようにしましょう。
住宅メーカー選びの注意点として、メーカーによって大きく異なる
- 強みとするサービスや特徴
- アフターメンテナンスの内容や保証期間
や、他にも当然得意とするデザインや家の構造、耐久性などにも違いがあることを知ることです。
特に一戸建てを持った場合のデメリットでもありますが、住宅の安さだけにとらわれずに、家に住み始めてから必要になるメンテナンス費用(維持費)についても考えておかなければいけません。
優良ハウスメーカーなら、しっかりとしたアフターメンテナンスを行っていることが多く、30年目まで点検・メンテナンスが無料の住宅メーカーもあります。
それぞれの強みや特徴をしっかりと把握しておくためにも、各ハウスメーカーや工務店の情報を集める作業は必須です。
各ハウスメーカーや工務店の価格や特徴などの情報を集める方法としては、こちらのような無料で利用できる「一括資料請求サイト」がおすすめですよ。
あなたが求めている条件の家を、どのハウスメーカーがどのくらいの価格で提案してくれるのかまで分かるので、予算決めや特徴を知る上でもまずは上記サイトで資料請求しておきましょう。
営業担当に騙されない
ハウスメーカー選びのコツの1つに、「信頼できる営業担当者を見つける」があります。
営業担当者の人がどのような人なのかどうかも、新築マイホームの購入を成功させるための重要な要素となってきます。
住宅に関しての知識や提案力があればなお良しですが、まずはあなたの話をしっかり聞いてくれる人なのかどうかが判断基準となります。
担当者の人も仕事なので「売りたい」という気持ちがあるのは当然ですが、あなたの予算に合わないプランや家の購入を提案してきたり、逆にあなたの要望をすべて受け入れてしまうような対応は好ましい営業担当とは言えません。
あなたの希望や要望をしっかり聞いてくれた上で、最善の提案をする努力をしてくれるような担当者を探しましょう。
とは言え、どのように担当者に接すれば良いのか分からないと思いますので、下記の記事も参考にしてみてください。
土地選びは予算と立地のバランスをとる
新築マイホームを購入するときには、どこのエリアで家を購入するかということも考えなければいけません。
土地選びで重要なポイントとして、
- 予算内に抑えられるエリアはどこか
- 心地よく暮らせる場所かどうか
これら2つのバランスをとりつつ探すようにしていきます。
特にマイホーム購入費用の中で土地価格の要素が占める割合はとても大きく、土地の坪単価が10万円違うだけで敷地面積40坪の場合であれば400万円もの差になります。
どこの土地で家を建てるかによって、土地価格が大きく左右されるだけでなく、今後20年・30年・40年と住む場所になるので、長く快適に過ごせる環境を選びたいものですよね。
子育て世帯の新築一戸建て購入が多いことをふまえると、陽当たりや通勤の便利さだけでなく、学校や施設、閑静などの条件も視野に入れるようにして、安易な土地決めはしないようにしましょう。
土地は家に比べて値下がりしにくく逆に高騰する場合もあるので、これから人気が出そうな立地を選択するのも賢い選び方と言えるかもしれません。子供が独立した後は家を買い替えたいと考えている場合なら、高い価格での売却が見込める土地選びもオススメです。
住宅ローンは金利だけで選ぶと失敗する
新築一戸建てを購入するためには、よほどのお金持ちでない限りは住宅ローンの借り入れを行うことになります。
住宅ローンは、様々な金融会社が取り扱われていて、会社や商品によって金利が異なります。
当然金利が低い方が毎月の返済額や借入総額も低くなるので、少しでも金利が安いところで住宅ローンを組みたいと考えますよね。
ですが、金利タイプには大きく分けると、
- 金利が低い『変動金利』
- 金利が高い『固定金利』
の2つがあり、それぞれにメリットとデメリットがあります。
変動型は固定型に比べて金利が低い特徴がありますが、半年ごとに金利が見直されるため将来的には金利が上昇してしまい、固定型より金利が高くなるリスクもありますので、目先の金利だけで選ぶと失敗しやすくなります。
一方、固定型で住宅ローンを借り入れた場合は、借入当初の金利は変動型に比べ高くなりますが、フラット35であれば35年間は金利が変わることはありません。
住宅ローンを借りる場合は、金利だけでなくどのプランで借り入れるのかということまで考える必要があります。
そこで、自分が借り入れることが出来る金額や、金利・総支払額など、色んな銀行や金融機関で比較したいところですが、通常1回の仮審査では1社分しか申し込みができません。
そんな時は、こちらの住宅ローン一括仮審査サイトを利用してみましょう。
上記のサイトなら、金融会社60社の金利や条件などのシミュレーションが確認することが簡単にできてしまいます。その上で気になる金融会社を6社まで選んで仮審査申し込みができるので、1社ずつに仮審査を申し込む手間も省くことが出来ますよ。
まとめ
今回ご紹介した、新築一戸建ての購入前に注意しておきたいポイントは下記の5つです。
- 予算・タイミングを含めた資金計画を立てる
- 建売住宅か注文住宅のどちらにするべきか
- ハウスメーカーや工務店選びは慎重にする
- 土地選びは予算と立地のバランスをとる
- 住宅ローンは金利だけで選ばない
マイホーム購入は大きな買い物ですので、事前に予備知識を備えることが『後悔しない住宅購入』を実現させる近道になりますよ。