注文住宅で家を建てるとなると初めてのことばかりで、まずどこにこだわるべきなのかも分からないと思います。
間取りや収納、キッチンや水回りの設備、外観や資材選びなどなど、挙げればたくさんあります。
せっかくのマイホームですし「全部こだわりたい!」と言いたい所ですが、やはり限られた予算で考えなければいけませんよね。
ということで、注文住宅で“ここにはこだわりたい”というポイントについて見ていきたいと思います。
今回は、注文住宅で家を購入した先輩たちに、家を建てる際「どこにこだわったのか」をアンケート!
ランキング形式でご紹介していきますね。
こだわりたい所ランキング
注文住宅で家の購入を検討している人が、どのような部分にこだわって家づくりをしたいと思っているのか、注文住宅で「こだわりたい所」のアンケート結果をランキングにしてみました!
Researched by注文住宅|家づくりの情報サイト-イエティ
「1位:間取り」と「2位:外観デザイン」と「3位:インテリア」でほぼ半数を占めるほど、この3つのポイントについては誰しもがこだわりたいと考えているということ。
注文住宅の場合、まずはこの3点をこだわることを基本として、他にこだわる部分を決めていくのが良いでしょう。
それでは、上記アンケート結果を各項目ごとに少し見ていきたいと思います。
1.間取り
注文住宅を建てるのであれば、既製の建売や中古物件ではなく「自由」に間取りを決めたいですよね。だからこそ注文住宅で家を建てようと思っているはず。理想の間取りを考える作業は「注文住宅の楽しみ」でもありますね。
2.外観デザイン
間取りと同様に、夢のマイホームということもあり”見た目”にはこだわりたいですよね。少しでも自分好みでオシャレな外観デザインの家に住むことで、日常生活も楽しめます。
3.インテリア(リビング・各部屋)
家で過ごすと、自然とリビングや部屋で過ごす時間が長くなりますよね。毎日の生活で1番使う場所なので壁紙や素材にもこだわりたくなります。無垢材を多用したり天井の高さにゆとりを持たせるなど、工夫次第で満足できる家づくりができるのも注文住宅の特徴ですね。
4.収納スペース
一戸建てになるとどうしても物が多くなりがち。せっかくの新築ですしなるべく物が散らからないようにしたいものですよね。収納スペースを少しでも多く確保したいところですが、アイデア次第では空間に合わせた省スペース収納でも十分ですので、上手に間取りを考えると良いでしょう。
5.キッチン・ダイニング
キッチンは食生活の要となる部分なので、当然こだわりたいと考える人も多いですね。同様にキッチンとダイニングの位置関係をどのようにするのかも、人それぞれこだわりが垣間見えるテーマとなります。
6.採光
注文住宅で希望の間取りや部屋数を優先してしまうと、日差しが全く入らない部屋ができたり、窓が設置できなくなってしまうことも。採光を考えた家づくりをすることで電気代の節約に繋がりますし、採光を考えられた明るい家だと気分も晴れやかになりますね。
7.性能(断熱・省エネ・設備・耐震)
注文住宅の場合は、家の性能を一から決めることが可能になります。耐震・免震どちらに強い造りにするのか、自家発電でエコ住宅を目指すのか。また窓ガラスや外壁、断熱構造の屋根や床などの性能にこだわることで、省エネ住宅にすることも可能です。
8.玄関ホール
家に入るときに一番最初に目につくのは『玄関ホール』になります。こだわりのあるシューズインクロークでゆとりのあるスペースなんかも理想ですよね。ただ広さには限りがありますので、家の広さにあった玄関ホール(エントランスホール)を作っていきましょう。
9.トイレ・バスルーム
注文住宅のトイレやバスルームも、意外とこだわるポイントが多い場所になります。一日の疲れを癒してくれるバスタブの形状を選んだり、最近では手洗いが出来るようにゆったりとしたスペース作りをしたトイレなど。特にバスルームは冬の寒さや転倒リスクに備えられるように意識すると良いですね。
10.駐車スペース
駐車スペースを作るとなると外構工事で作ってもらうことになりますが、複数台のスペースが必要であれば、並列・縦列・直角で駐車するのかをよく考えなければなりません。また、ビルトインガレージやカーポートを利用したガレージにするのか、特に家に入るまでの動線にこだわる人が多いのではないでしょうか。
先輩購入者の「私がこだわって良かった所」事例集
こだわって良かったポイント「オープンスタイルのダイニングキッチン」
主婦なので、家で過ごす時間の多くなるキッチンとダイニングにはこだわりたいと思っていました。
まずは、キッチンにいても家族の気配が感じられるようにアイランドキッチンにしたかったこと。
そして、吊戸棚もなくしてキッチン収納は全て壁面タイプにしました。
こうすることで、光も入ってきやすく「明るいキッチン」にすることが出来ました。
こだわって良かったポイント「リビングに畳スペース」
まだ子供が小さいので、なかなか目が離せないために、リビングと直結したフルフラットの「タタミスペース」が欲しいと思っていました。
よくあるのは小上がりのタタミスペースなのですが、小さい子供だと転落したら大変!
なのでリビングと段差がないようにしつつ、普段はオープンな襖で仕切りをすることも可能にしました。
また、畳なのでフローリングよりも柔らかく、こけたりした際も少し安心できますね。
こだわって良かったポイント「キッチンと洗面室(ランドリー)の動線」
キッチンスペースの横に、ドアを隔ててランドリールームがくるようにこだわりました。
主婦の方なら共感してもらえると思うのですが、料理しながらも合い間に洗濯物の作業もできるのって結構便利です。
もちろん、普段の洗面所への動線は、別方向からも入れるようにドアを2箇所設置しました。
こだわって良かったポイント「街中の為、中庭テラスで落ち着いて遊べるスペースを」
街中の住宅密集地に家を建てたので、お庭を造っても周りの目が気になりそうだなと感じていました。
そこで、中庭にウッドテラスを設置して、周りの目を気にせず子供達が遊べるスペースを作りました。
街中に建てた家なので、どうしてもリビングがあまり大きくない為、リビングからそのまま繋がる中庭テラスがとても重宝しています。
また、隣の家との距離もテラス分、距離を取ることができるようになったので、光がリビングに入ってきやすいので、とても室内が明るくて嬉しいです。
こだわって良かったポイント「広いスペースを確保した玄関ホール」
ベビーカーや主人のゴルフバッグなど、頻繁に外に出す必要があるのに重いものを置いておけるように、広い玄関スペースにこだわりました。
子供が大きくなってからも、子供の自転車くらいなら置けますし、お客さんが来てくれたときも玄関で混み合うことが無く、荷物の出し入れもとてもしやすいので、玄関が広いだけで毎日のお出掛けがスムーズにできています。
失敗例からひも解く「注文住宅のこだわりポイント」
ここまで、注文住宅でこだわりたいポイントや実際にこだわった体験談もお伝えしてきましたが、家を建ててから「もっとこだわっておけば良かった…。」と失敗したと後悔している人の声を参考にすることで、自分が注文住宅を建てるときに失敗しないように気をつけることが出来ます。
- 収納のつくりで失敗…98人
- 部屋の広さで失敗…72人
- 音の伝わりで失敗…68人
- 配線計画で失敗…63人
- 視線で失敗…47人
- 明るさで失敗…43人
- 暑さ・寒さで失敗…29人
- 生活動線で失敗…22人
- 屋外空間の広さで失敗…13人
- ニオイの伝わりで失敗…11人
住宅情報サイト『SUUMO』が注文住宅の購入者に行ったアンケートによると、マイホームを建ててから失敗したと感じている人が多いことが分かります。
他にも、
- リビングに家具を置くと意外と狭くなってしまった
- コンセントの位置が悪くて不便
- 寝室の広さを節約したらベッドだけでいっぱいになってしまった
- DEN(書斎)やS(サービスルーム・納戸)を作ってみたけど全然使わない
- 予算を削るために断熱材のランクを落としたら冬は寒く夏はかなり暑くなって光熱費が上がってしまった
などなど、実際に生活してみないと分からないこともあります。
そういった失敗談も聞いておくことで、「こういったとこも考慮しておかないといけないな」と知っておくことができますよね。
上記のSUUMOのアンケートでは、収納について失敗したと感じている人が多いという結果でした。
では、注文住宅で収納スペースを決めるときには、どのような事に気を付けてどのようなことにこだわれば良いのでしょうか?
こだわりポイント!家の収納
なぜ多くの人が「収納」で失敗しているのでしょうか?
子育て世代であればベビーカーをどうするか、アウトドアが好きな方なら道具一式の収納場所をどうするか、服が多い場合はクローゼットを大きめにするのか、靴の量は?などなど、収納しづらいものは意外と多くあります。
- 物が入りきらない
- 出し入れしにくい
- 片づけしづらい
深く考えずに収納スペースを作ることで、上記のような利便性の悪い収納スペースになってしまい、結果的に物が溢れかえる家になってしまいやすくなります。
収納スペースで一番重要になるのは、「場所」なんです。
デッドスペースを有効活用することで広い部屋を確保できますが、それ以上に使い勝手の良い場所に収納スペースを用意しておくことで、効率的に物を収納することができます。
他にもこだわるべきポイントは?
では次に、収納以外でこだわっておきたいポイントについて見ていきたいと思います。
こだわりポイント!家の外観デザイン・間取り
注文住宅の醍醐味・メリットとも言える「外観デザイン・間取り」には、しっかりこだわりたいものです。
この先何十年も住み続けることになる家なので、あとで後悔しないようにこだわる点についてはこだわって決めていきましょう。
まずはテイストはどのようなものにするのか。
- 和風/和モダン
- 洋風/欧風/カントリー
- アジアンテイスト
などなど、色んなタイプのデザインがありますので、一度自分がどのようなテイストが好みなのか事前準備をしていきましょう。
その上で、自分がこだわりたいことを専門の住宅会社に伝えて、機能面や広さなどの専門的な観点から実現可能なのかの意見を聞くことが大事です。
また、間取りについても同様で、細かいところまで疑問点を聞いたり相談しつつも、自分たちの希望を伝えていくことが必要です。
ここを怠ってしまうと、せっかくの注文住宅のメリットを無駄にしてしまいますし、家を建てたあとに後悔することになるかもしれません。
特に間取りアイデアで気をつけたいポイントは、生活動線と陽当たりです。
どのような部屋にするか、広さはどのくらいにするか、配置は?などなど、考えると大変なことでも、ここは力を抜かないようにしましょう。
間取りは注文住宅で一番失敗しやすいポイントなので、注文住宅のよくある間取り失敗例10選!を参考に後悔のない間取りプランを立てましょう。
こだわりポイント!家の設備・性能
注文住宅でこだわりたいポイントに「設備・性能」があります。
設備・性能はこだわればこだわる程に費用がかさんでいきますが、その中でも一番重要視したいのが「断熱性能と耐震性能」です。
夏は暑く冬は寒い家となると、快適に過ごすのは難しいですよね。
断熱効果の高い高断熱・高気密住宅にしておくことで、室内の温度だけでなく結露などを最低限防ぐことも可能になりますし、省エネ住宅・エコ住宅としても効果的です。
また、日本は地震が多く発生しますので、家族みんなが安心して暮らせるように、なるべくこだわって建材選びもしていきたいところです。
こだわりポイント!無理のない返済計画
ここまで、注文住宅の家づくりでこだわりたい所をお伝えしてきましたが、最後にお伝えしたいこだわりポイントがあります。
それが「無理のない住宅ローンの返済計画」です。
「あと数百万円ローンを借りれば、もっと理想の家が立てられる」ということも多々あると思います。
しかし、現在の生活水準を大幅に下げることになったり、そもそも数年後に立ち行かなくなるような月々のローンの支払いとなってしまっては、快適な家を手に入れる為の注文住宅が水の泡となってしまいます。
戸建て住宅の場合は、賃貸とは違って月々のローンの支払い以外にも出費が必要となります。
- 固定資産税
- 定期的な修繕/メンテナンス費用
- 機構団体信用生命保険料(フラット35を利用の場合)
また、急に思いもよらぬ出費があることもありますので、いざというときにも困らないような返済計画を立てられる建築費の予算にしておきましょう。
まとめ
夢のマイホームを建てることができる「注文住宅」ならば、細かいところまでこだわりたいですよね。
でも、自分がこだわりたいと思っている部分以外にも、こだわっていかないと後々後悔してしまうことになるかもしれません。
今回ご紹介したポイントは最低限抑えるようにしておいて、住宅会社の人とよく相談をした上でこだわりのある家を建てられるようにしましょう。
また、こだわりたいポイントとして「信頼できる住宅会社選び」があります。
親身にこちらの希望や要望をしっかり聞いてくれた上で、少しでも希望どおりの家づくりをしてくれる姿勢で取り組んでくれるかどうかが、家づくりを成功させることが出来るかどうかが左右されます。
まずは、あなたの希望でどのくらいの家が建てられるのか、予算はどのくらいになるのかを知るためにも、複数会社に一括で見積もりをすることがオススメです。
間取りプランなども無料でもらえるサービスもありますので、こだわりある家を手に入れるためにも、一度活用してみましょう。